介護され人

障がい者の日常を短歌に詠む

憧れのエルメスバーキン

悲しみを優しさに替え東北を支えくれし麗人よ
君の名を知りて親しむエルメスバーキン




東日本大震災を思い支え続けて来られたイギリス人女優の
ジェーンバーキンさんの事は、同じ東北の被災女性たちを
支援する<<アマプさロジェクト>>の代表の村上香住子
さんと彼女の対談を読んで知ることが出来ました。災害直
後から一緒に東北に心を寄せて来られた娘のケイトバリー
さんが、不慮の事故で亡くなられてからも、変わらず支援
を続けられた心情を思い、涙がとまりませんでした。
名品エルメスバーキンの名前の由来もお伽話の様で、買う
こと等夢の話ですが、とても身近に感じたのです。

東北をもう苦しめないで



復興半ばの東北の空に何故意地悪をする
変事の予兆かと人等怯えるカラスの大群



東北地方にカラスが大群で飛来したと言う
テレビのニュースに、驚きと怒りの思いが
強くなりました。ヒチコックの映画を想像
した等と、呑気な事を言っている場合では
なく、現地の方々には深刻な問題です。
困難が度重なれば心も折れてしまうでしよ
う。心配です。

強がるつもりはなかったのに

遺影に向かいても涙は出ぬと詠む我頬に
あふれ出た涙に心地よき驚き



いつも亡夫の遺影に話しかける私ですが悲しいと
思うよりは、生前と変わらない穏やかな語らいが
出来ていました。そう思っていたので、突然の涙
と嗚咽には自分でも驚きました。無理をしていた
つもりはなく、自然に話せていたので、涙が出た
時も悲みの感情は湧きませんでした。夫への懐か
しさ! それが一番近い表現かも知れません。
長男が亡くなった後は一年以上も泣き暮らしまし
た。唯々悲しかったのです。