介護され人

障がい者の日常を短歌に詠む

2020年10月のブログ記事

  • 感謝リスト

    歳暮リストに名前を加え感謝の思い伝える喜び 進みゆく秋楽し 遠くに住む妹達以外にお歳暮はしていない私が今年は 介護タクシーさんの会社に送らせて頂くことにしまし た。どの運転手さんも職務を超えて、心からお世話を してくださり、どうしてもお礼がしたかったのです。

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  • 車イスも楽し

    雨予報が外れて軽い車イス 足元に白い小花の 可憐さ愛でる朝 雨の日は車イスでリフト車まで行くのが大変です。 雨具を付けていても、あちこちと濡れてしまいま す。出かけるのを止めようかなと思う時も有りま すが、時間通りにリフト車を手配して下さってい る介護タクシーさんの事を思えば雨ぐらいで我儘 は言え... 続きをみる

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  • 駒女(将棋好き女子)

    藤井二冠対羽生九段夢の将棋対局に興味津々 私は駒女 将棋好き女子 囲碁歴は長い私ですが将棋は駒の動かしかたがやっと 分かる程度です。それでも長年将棋の世界に興味と関 心が有りました。好きな棋士は米長邦雄さん芹沢博文 さんです。----俺は頭が良かったから将棋指しになった けど兄貴は頭が悪いから東大... 続きをみる

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  • 秘密 秘密

    黄ユリの蕾が膨らんでもうすぐ咲くよと 語っていますか遺影の君に 日中の大半を過ごす私のベッドから見える所に 夫の遺影が飾ってあります。花瓶に挿した黄ユ リの蕾は少しまた少しと膨らんでゆきぱっと花 を開きます。眺めていると、もうすぐ咲くわと 私にも言ってくれてる様な気がします。これは 亡き夫と私そし... 続きをみる

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  • 思い出を仕分けする

    野の花も水を恋う 夫よ私もひたすらに 亡き君の思い出を追う 今年夫の一周年記念日を終えました。共に過ごした 60年に渡る日々の中には良い事もも悪い事も有りま した。その全てを保存するか、仕分けにかけるかは 悩むところですね。

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  • さようなら

    一人身の死後整理の見事さ残し 穏やかで寡黙な友が永久に旅立つ 教会員として長くご一緒させて頂いてた友が 私達のもとを去り、身を寄せていた施設で亡 くなりました。知人友人の誰にも知らせずの  別れれでしたが、教会への感謝と別れの手紙 が残されていました。ご自身のお遺骨の納め 先や役所の手続き等の依頼... 続きをみる

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  • ネット碁

    棋力衰え今日も負けたネット碁に 老いの淋しさ増し募る秋 囲碁生活も五十年位になります。下手の儘 過ぎてしまった事を今は悔やんでいます。 ネット碁を始めて十数年になりますが、自 宅で色々な方と対局出来る嬉しさ喜びと負 けた悔しさのせめぎ合いの日々です。

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  • 木曜聖研

    聖書を学ぶ人等集まるテーブルに珈琲をふるまう 牧師の眼差し深く優しく 教会では毎週木曜日に聖書の勉強会があります。参加者は 信徒と未信者男女を問わずです。集まった方々に牧師先生 はご自分でコーヒーを淹れて下さいます。その姿があまり にも自然なので、有難うとお礼を言うのも忘れてしまう程 です。

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  • 寂しいよ

    元気な中にホームに入るわと言う友の決断に 共感の我に秋の風寒し 長い間何かにつけて支えてくれていた年長の友でも ある牧師夫人が老人ホームに入ると決めたのです。 私も同じホームに入居申し込みをしていますが離婚 したばかりの娘を一人に出来ないでいます。

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  • 聖歌隊

    白いガウンの袖ひらひらと聖歌隊 最前列にソプラノの我は車イス 音痴の人なんていないのよ”と聖歌隊の指導を 引き受けている友に励され煽てられて参加し てしまいました。クリスマス イースターと いった教会の特別の記念日に賛美の歌を捧げ る為に希望者が集まり、聖歌隊が出来ました。 練習時間は30分が五、... 続きをみる

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  • 訪問診療

    下駄箱に花スリッパ二足血圧よ下がってと願う 内科の訪問診療日 月に一回内科の訪問診療を受けています。降圧剤を 飲んでいても血圧は160~170 数値が高くても少し も驚かない先生に私の方がヤキモキしてしまいます。 血液検査の結果など総合的に判断されての事だとは 分かってはいるのですが

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  • 吾子の笑み

    吾子の遺影に供える柘榴の一枝に巡る思い出 白い帽子の笑み愛し 教会からザクロの枝を貰ってかえり、六歳で病死した 息子の遺影の前に飾ります。幼児洗礼を受けて教会を 遊び場にしていた息子への思いから、園庭のザクロを 遺影に供える事がいつの間にか毎年の行事の様になっ てしまいました。

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  • 柘榴が実る

    園庭に実る柘榴の赤々と我を誘い   古びゆく秋の午後静か 教会の庭は同じ建物にある幼稚園の園庭としても 使われていて、園児たちが元気に遊びまわってい ます。庭を見渡せる部屋から眺めるとザクロの赤 い実が点々と付いているのが遠目にもわかります。 私は何故かその赤い色が愛おしく心魅かれてしま い、いつ... 続きをみる

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  • 教会

    礼拝堂に居残れば讃美歌を歌う 亡き夫の声の優しさふと思う キリスト者としての教会生活も50年になろ うとしています。礼拝が終わった後も車イス の私は混雑を避けてその場に残ります。 同じキリスト者だった亡き夫とは日曜礼拝で 一緒に讃美歌を歌いました。夫はどちらかと 言えば音痴の部類に入りますが、讃美... 続きをみる

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  • カルタ会

    我を待つ馴染みの友の顔浮かぶ ご無沙汰勝ちの百人一首のカルタ会 色々な方に支えられて月に一回の老人センターでの カルタ会に参加していますが、休みがちになってい ます。リフト車の運転手さんには自宅からカルタ会 のあるセンターの部屋迄の往復のお世話をお願いし ています。 職員さんも畳の上にタオルを敷い... 続きをみる

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  • 夏終わる

    小團扇を扇いで凌いだリフト車の夏終わる 肌寒い位の秋がいい 夏の暑さの中リフト車の後部座席の私の所までは 冷気が回りにくい時もあります。 私はいつもバックにうちわを入れて持ち歩いてい ます。今年は老人センターで交通安全のPR用の   うちわを貰ってきたのを使いました。

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  •    ショートステイ

       ヘルパーの執拗な叱責に黙し耐える女      制止する勇気なき我も黙し      高齢の女性がデイルームの上にあるテッシュを    次から次へと引っ張りだしているのを職員が声    を荒らげていつ迄もも怒っていたのです。    そんなに怒鳴らなくてもという感じでしたが間     に入るのも場... 続きをみる

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  • ショートステイ

       特養入所資格充分なのは身体だけまだついて行けない      心の覚悟         特別養護老人ホームに二三日滞在をするのですが慣れ   る迄大変でした。一番の難題は入浴介助の時です。   両腕の肉が垂れ下がり振袖状態になった姿をイケメン   のお兄さん職員に見られたく無かったのです。  ... 続きをみる

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  •      山桃実る

       一人では出かけられないのが悔しい       山桃はもう実った頃なのに        毎年夏の始まりには近くの公園の山桃が沢山実をつけます。    亡き夫が私を車イスに乗せて木の下まで連れて行ってくれた    思い出の公園です。今は娘が働き乍ら私の介護をしてくれて    います。たまの休日に... 続きをみる

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  • 介護され人

    リフト車で通り過ぎる道端に転がる銀杏の孤独に優し朝の陽よ   街路樹として植えられた銀杏の木の根元に実が転がっていて 程よく朝日がさしていました。孤独なのは多分私の心だったのでしょう 

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  • 短歌を詠む

    一日を一人で過ごせても人等は私を介護され人と言う     困った真実

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